2023/08/31

ナインメディア 役員対談

株式会社ナインメディア代表の朝倉と取締役の小池による対談です。二人は前職も同じ会社で、息ピッタリの対談になっていますので、ぜひ最後までお楽しみください。

人材業界で培った、「感情」にこだわるマーケティング

―それでは社長と取締役による対談という事で、期待大です。読まれる人が面白いと思う話をお願いします笑

朝倉:そんな期待あるの?? どうしよう、不安になってきたな笑 皆さん、すぐには離脱しないでね!笑
さて色々話したい事はあるけど、小池との対談という事で、僕たちのルーツからかな。

小池:人材業界にいた、というところからですか。

朝倉:そうだね。僕たちは同じ人材採用支援会社で、取締役とその部下という関係だったんだよね。当時は成功報酬型の採用支援ということで「いかに内定を出してもらえるか」が全て。だから「内定を出してもらえるような人」を集める工夫を沢山したよね。

小池:名前も知られていない、業種も人気がないという会社に、どうやって人を集めて採用まで繋げるかということをやってましたもんね。それが、のちのちウチの事業の原点になっていくという。

朝倉:まさにそう。採用目標人数に対して、何人が最終面接に必要だから1次面接人数はこれぐらい。そうなると会社説明会は何人必要だ!みたいなことって、コンバージョン目標数に対しての「セッション数」とか、「遷移率」とかと同じ。

あと、就職サイトを「ですます調」でまとめていくと女性比率が上がって、「だ」とか「ぜ」みたいな勢いを文章に出すと男性比率上がるとか。

そこで知ったのは、同じことでも表現や組み立て方で人の「感情」を変えられるということ。

それと「感情」を変えるためには、ターゲットがもともと抱いていた感情の「基点」が重要だということだね。

小池:たしかに勉強になりましたね。応募者があまり入社したいと思っていない「興味」の段階で、面接側が盛り上がらない硬い人だったりすると辞退率が高くて困る、とかありましたよね。それで1次面接から社長に出てもらったら、やっぱりすごい内定率上がる。組み立て方で感情が変わる良い例で、もう僕のクライアントは全部そのパターン笑

結局は、応募者がどういう「感情」なのかにしっかり向き合えば、何をすべきかが分かるんですよね。

― それで、データより「感情」にこだわるというナインメディアの原点ができたわけですね。

朝倉:僕はその会社の子会社の代表も兼務していて、そこでは採用強化を支援するためのメディア施策のサポートをしてた。いわゆる採用パンフレットや、リクルートサイトなんかを制作する会社。そのうち採用だけでなく会社全体の「ブランディング」もするべきだよね、ということになってコーポレートサイト制作も請け負うようになったんだよね。

その時すでに「Webサイトに訪れる人の感情」は何で、「Webサイトを観たら、どういう感情にしたいのか?」という「感情」を体系的にして提案してたから、もう今のナインメディアと同じコンセプトだよね。

小池:あの会社出身の人なら全員知っている、「Select Value(選択価値は何か)」「Wish Value(望む価値は何か)」「Decision  Value(決断価値は何か)」という定義を作ったやつですね。あれから20年近く経ってますけど、相手の感情対して何をすべきかという考えは、朝倉さんずっと変わってないですね。

朝倉:変わっていないし、それがマーケティングの本質なんだと思うよ。それで「そんなに人集めができるなら、ウチの会社のWeb集客もやってよ!」という話が出てきて。サービスないから、こっそり手伝ったら、やっぱり事業集客でも上手くいくということが分かった。

じゃあ新事業で「Webマーケティング」はどうか?という話を当時の役員達にしたんだけど、会社は採用事業に特化するという方向性で。これは、もう創業だなと笑

 クライアントの意向よりも、Webを利用するお客様の意向に向き合う

― そんな経緯でナインメディアは始まったんですね。

朝倉:最初の頃は、「Web部長の代行をします」というようなサービスをやってたんだよね。さっきも言った採用支援をしてた中で、クライアントさんから「Web集客を仕切ってくれる人が欲しいけど、いない」という話を沢山聞いていて、これはほとんどの企業で同じ課題があるだろうと思った。

小池:デジタル上の集客企画を考えられる人って、今もですけど人材が少ないですもんね。ましてや、東京以外だったらもっと少なくなりますもんね。

朝倉:そうそう。だから東京だけでなくて、他の地域の企業さんからもオファーを頂くようになってコロナ前までは本当に出張が多かったな。まだWeb会議とかの時代じゃなかったからね。

― その後のナインメディアの発展を見ると、Web部長代行サービスは需要が凄くあったんですね。

朝倉:それがね、やっぱりWeb人材の課題がある企業は戦略だけ渡されても実行ができないという事になって。

Web部長代行だけじゃなくて、実行する制作部隊も広告運用も一体化した「Webマーケティング部署」そのものを委託できるサービスに変わっていったんだよね。

だから、ほんと毎日ように戦略を考えて、Webサイトを作り、広告を運用して、結果報告と戦略の話を出張してミーティングというような感じだった。

小池:一時期、新幹線や飛行機の中が企画会議室みたいでしたもんね笑

朝倉:あとカフェね笑
大変だったけど、今のナインメディアの礎になってると思う。同じ業態でも地域によってお客様の解決感情は変わる経験なんて、東京だけではなかなかできないからね。

― 東京だけでなく様々な地域でも、ナインメディアが選ばれる理由は何ですか?地元の広告代理店が、あるはずですよね。

小池:クライアントの言うことは聞かないって、提案書にしっかり書いてあることが最大の理由じゃないですか?笑

「そんなこと言って提案してくる会社、君たちぐらいだよ」って良く言われましたもんね。

朝倉: そこか笑
まぁ確かに定性的な話ではあるけれど、それは大きな要素かもしれない。

― それって怒られないんですか?クライアントさんに。

朝倉: 怒られたことはないなぁ。共感されることの方が、多い気がする。

Webサイトを必要としているのは「来訪するお客さん」なわけで。だから、来訪するお客さんに気に入られるデジタルマーケティング戦略でなくてはいけない。

どうしても受注したい代理店側は、クライアントさんに気に入られる提案をするし、クライアントさんも耳心地の良い提案はやっぱり嬉しい。でもそれでは肝心のWebサイト見る人の感情を、おろそかにしていると思う。

それで「クライアントの言う事は聞かない、聞くのはクライアントのお客様の声だ」と言ってきた。
小池、怒られたことある?

小池:全然、怒られないですし「そりゃそうだよね」って言ってくれましたね。

この対談を読んでいる方に誤解がないようにしたいんですけど「クライアントさんの要望を無視します」という意味ではないんです。ここ、とても大事です。笑

クライアントさんに理解頂きたいのは、我々のデジタルマーケティング戦略は「Webを訪れるお客様の感情を最優先しますので、御社のご要望に応えられない場合がありますよ」ということなんです。

朝倉:逆に「君たちの言っていることは正しい。今までの代理店とは違う」って、とても気にいってくれた会社さんがいてくれたおかげで、スタンスを変えずにやってこれたよね。

デジタルメディア運営事業に変遷した理由

― そうした創業からのWebマーケティング事業は、現在デジタルメディア事業に変化していますね。

朝倉:「Webマーケティング部署委託」はおかげさまで、順調に増加してきた。

ただ「受託」の立場上、委託するクライアントさんの都合でやるべき施策ができない事象が多々発生して。。これではウチに任せて頂いた意味がなくなってしまう、という危惧を感じるようになってきた。

小池:ターゲット顧客の感情に真剣に向き合って「こういう解決を望んでるから、こういう情報を提供すべきだ」となっても、それが実行できないことは本当に辛いですよね。

朝倉:小池が「結局、やらないそうです。なんでやらないか謎です」とか言って、テンション下がっている時あったな笑

小池:ありましたっけ笑 

朝倉:でもわかるよ。サイト来訪者の感情だけでなくクライアントさんの競合も分析しながら、かなり綿密に企画を考えるからね。やらずにボツになるというのは本当にきつい。

― それで、現在のような成功報酬でメディア構築するサービスになったんですね。

朝倉:そう。デジタルマーケティングを支援する中でクライアント都合を考慮していくと、どうしても世の中にたくさんある「課題」にとことん向き合うという「顧客基点での施策」が難しい。それなら、いっそ成功報酬にして自分達が必要な施策を100%やりたいなと。成功報酬なら我々がリスクを取るので、クライアントさんのデメリットにならない限り我々が必要だと思う施策ができる。

それでWebマーケティングの支援という「コンサルティング型」サービスから、成功報酬で「クライアントサイト内集客メディアを構築運営」するというサービスに必然的に変化した。

小池:それと、世の中には多くの課題があるので、スピードをもって情報提供するために自分達でデジタルメディア運営していくことも始めましたよね。

― そういったメディアを運営していく仕事って、単純に面白そうですね笑

朝倉:めちゃ面白いよね?(小池を見る)

小池:面白いです。やっぱり自分が育てたメディアが世の中の役に立っていることを実感すると、嬉しいですよね。当たり前ですけどデジタルメディアは「全国」「無料」で見れるものなので、非常に多くの人の生活に関われるという喜びは、言い方は変ですけど「快感」にも近いものがあると思います。

朝倉:そうかもね。ウチのメンバーもそこが魅力的で楽しいって言ってたもん。それを生み出す過程は、大変なことはたくさんあるけど。

小池:生みの苦しみがあるから、喜びも大きいんでしょうね。

― ナインメディアのメンバーは、どんな方がいらっしゃるんですか

朝倉:んー、一言で言えば「人柄採用」なので、ウチには話しやすい良い人が多いと思う。

これは僕の持論で、スキルは人と交わりが多いほど伸びるので交わりやすい人がいると会社は成長する。

逆にスキルがあっても人柄が良くないと、他の人と連携した仕事ができないのでスキルは使えないし成長しない。だから人柄が一番大切だと思ってる。

小池:会ったことのない人の感情を考える仕事、という意味でも人柄は大事ですよね。周りの人の感情も考えないような人が、会ったことない人の感情を推測するなんて中々難しいです。

朝倉:デジタルメディアの仕事って一人では絶対に完結できないので、相談しやすかったり、頼みやすかったりすることがスキル以上に必要かなと思う。

あとは、ウチのメンバーどういう特徴あるかなぁ。あっ、社内のイベントを楽しめる人!笑

小池:確かに笑 芸能人格付け選手権を丸々真似して、「ナインメディア格付け選手権」とか結構マジな企画やりますからねウチ。笑

朝倉さん、1問目の「りんごジュースの一流品見極め」でいきなり脱落しましたけど笑

朝倉:それ社内で言われ続けるの、かなり辛い笑
みんな楽しめたみたいだから、もう一回リベンジさせてほしい。

 これからのナインメディア

― 話が逸れていきそうなので、まとめていきたいと思います笑 ここまで読んでいただいた皆様に、伝えたい事はありますか。

小池:最後まで有難うございます。世の中には、まだまだ情報が非対称なジャンルは多くあって、これからも最適な情報の流通のために「ライフサポートメディア」を立ち上げていきたいと考えています。

また企業サイトの情報提供においても、今より「社会の課題解決」に重きを置いて強化することで、単純な企業サイトから社会に役立つデジタルメディアに進化できると思います。

ですので、我々と一緒にデジタルメディアを運営できる企業さま、仕事を共にできる面白いメンバーに、もっともっとお会いしたいです。

朝倉:ここまで読んで頂いて、本当に有難うございます。特にスマホは大変だったと思います笑。たくさんのスクロール有難うございます。

ナインメディアは今まで話してきたような経緯で、事業ドメインは変化していますが、ぶれずに追究してきたことは、人の「解決」感情にフォーカスすることです。

そういった、人々の根本にある「より良くありたい」「もっと楽しくなりたい」という欲求に、我々はデジタルメディアというドメインで情報提供し、社会を幸せにしたいと考えています。

僕が皆様にお伝えしたいのは「一緒にやりませんか!」ということです。

社会には多くの課題があり、時代の変化で課題が新たに生まれることも起きています。より多くの課題に取り組みために、沢山の人たちと手を組んでいきたいと考えています。

― また第二弾の役員対談が、できればと思います。

小池:第二弾は、橋下徹さんの「barで対談する番組」みたいな雰囲気で対談やりますか!

お酒飲んでたら、朝倉さん弱いから話が逸れていかずにしっかり終わりそうだから笑

朝倉:いや、飲んでいる時点で逸れるんじゃないの?でもアイデアとしては、やってみたいねー。

― まだ話は逸れそうですね笑 スタッフが顔を見合わせていますので、終わりたいと思います。本日はありがとうございました。

この記事の執筆者

ナインメディア編集部

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